妻の友人が5、6年前から認知症を発症して、それまで仲良く近所のジムに通っていたが難しくなってきたのが2年前。
彼女は独身で、両親は既に他界して、噂によると市の福祉事務所がそれとなくフォローしてくれていたようだ。

 

だが、意味もなく警察に電話したり、119番に電話するという奇行が続き、とうとう福祉事務所が施設に入所させて一段落がついたことを知った。

妻は、そろそろ時期を見計らって、施設に友人誘ってお見舞いに行くことを計画したが、それを難しくさせたのが、成年後見人制度だった。

市の職員に施設の住所を尋ねるも、個人情報の一点張りで教えてくれないのである。

 

成年後見人制度は認知機能が弱まった老人を食い物にする詐欺師から守るためにある。

確かに趣旨は立派であり異論はない。

しかし認知症患者であっても、それまでの人間関係はあるし、喜びもあるはずだ。

それを成年後見人制度を盾に患者の人間関係を遮る権利が市にあるのだろうか?

 

そんな事もあって、成年後見人制度について調べてみた。

昨今、子どもには迷惑をかけさせたくない一心で、成年後見人制度に興味をもつシルバー世代が多いと知った。

しかし、汚い話にはなるが、人生の終わりにはお金の話から避けて通れない。

相続や税金対策について家族などの被相続人が考えなくてはならない状況は普通におこりえる。それが自由にできなくなる。
成年後見人制度は、家族の間に他人が入り込むという厄介なリスクがある。
しかも、一度契約したら解約が出来ないこともお忘れなく。

 

これって視点を変えると怖い制度という印象を私は持ってしまった。

成年後継人制度の管理下になるのは、あくまで認知機能が低下したときからで、ピンピンコロリなら、制度に契約していても関係ないことになる。

だが認知機能の低下を誰が判断するのか、介護費用もピンキリだし、それらの判断に他人が介与する違和感を覚える。

 

そこで成年後継人制度の代案としてあ家族信託もある。

それぞれ一長一短はあるので、自分にあったもの選ぶことだ。

 

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